老頭児六十六

ちょっと辛気くさいかも。

風の又三郎 & 風野又三郎

宮沢賢治の「風の又三郎」といえば、北海道から越してきた高田三郎という名のちょっと怪しい転校生と地元の子供達との交流を描いた作品…のはずなのだが。先日、また読みたくなって購入した文庫本ではタイトルが「風野又三郎」になっており、主人公は、高田三郎ではなく、風妖精の風野又三郎。巻末の解説で確認すると、該当作品は「風の又三郎」の初期作品とのこと。やれやれ、二種類のカゼノマタサブロウがあるなんて、いくつになっても驚く事があるものだ(当たり前!)。
*日活の映画「風の又三郎」(1940作)は高田三郎だったな〜。青空文庫でも読めるよ。